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わたしのファッション考

身に着けるモノに気を配ることは、自身の思索がおろそかになることだから、極力意識の外に置いておこう…むしろ、だらしない恰好をしてこそ”考える人”だ、と思っていた時期が私にもありました。
今となってはそんなことはない。

身の回りのものはテキトーに選ばず、ちゃんとサイズの合ったもので、買える範囲で少しでも良い素材の物を身に着けようと思っている。
一番の購入基準は、身に着けていているだけで、わくわくするかどうか。

ここ数年少ない知識で選定したブランドには、以下のものがある。

■服
五大陸、鎌倉シャツ、フェアファックス、ユニクロ

■靴
スコッチグレイン、リーガル

■カバンなど
ヘルツ、土屋鞄

■メガネ
丸メガネ研究会


皆さんご存知のブランドであろうが、私のリサーチ力では上記が限界だった。
ニッチなところまでリサーチするには、場数があまりにも足らない。
また、ブランドにもコンセプトや理念がある。私はまだそこまで気を配れていない。
ネットやお店をぶらぶらして、感じの良いブランドを見つけ、実際見てみたり触ってみたりして、いいものダナーと思ったものを買っているに過ぎない。
大抵は、あらやだ高杉!で退散であるが…。

身の回りの物を一度にそろえることなど不可能だから、25歳ごろから徐々に集めている。今28歳なので、これは3年の成果である。

特にワイシャツは好きである。
五大陸やフェアファックスは、普通に買うと15000円くらいはするので、デパートのセールを狙う。
セールで買っても、袖丈を詰めるなど、最低限の調整は行ってくれる。
そうやって少しの調整を行ってもらった服でも、何となく着心地がわるいものもある。
この頃は、5000円で体に合わないものを買うくらいなら、パタンオーダ、イージィオーダしても良いと思い始めた。
伊勢丹や京王デパート、麻布テーラーなどでは存外安く作ってくれる。1万円くらいから。
見た感じ、1万〜2万円の生地が多い印象。オプションも豊富(ボタンをプラから白蝶貝へ変更は1000円)
伊勢丹のセールでは、綿100パーセントの生地2着で1万6千円くらいのときもある。
オーダーといえども、形や色はいたってシンプルなものが良いなあ。
ボタンホールの色を変えるといったことはしたくない。
白のセミワイドで、前立てなし、胸ポケットなしをつくりたい。ボタンは白蝶貝に。
いつか、シャルベのワイシャツにたどり着きたい。イージィオーダで5万円くらいかな。

コートは五大陸である。一つ、(私の基準で)めちゃくちゃ良いものを持っておこうと考えて。
池袋の西武デパートを見歩いて、これぞと思うものを選んだ。
定価8万円くらいだった。割引で6万くらいだったと思う。
とっても着心地がよい。

スーツも身体の形に合っていて、良い素材のものがほしいのだが、費用がかさむので入社時に買ったポリエステル70パーセントのスーツを着ている。
表面が毛羽立ってきてホコリがつきやすい。
そろそろデパートのセールなどでオーダスーツがほしいところ。
セールなら、イージィオーダでも5万円も払えば立派なものを拵えてもらえる。
フルオーダは20万円くらいですけど…。

靴は、ソールの修理・交換ができるタイプのものにしている。
グッドイヤーウェルト製法というらしい。その構造や工程が面白い。
革底の物とゴム底の物を持っている。ビジネスシューズは2,3万円くらい。
黒のプレーントゥ、黒のストレートチップ、茶色のUチップ。
それに、ウォーキングシューズのようなものもある。これは1万円くらい。
休みの日は靴ではなく雪駄である。これは大切な方からのもらい物。
どれも履き心地がよく疲れにくい。
ちなみに、調べた限りリーガルもスコッチグレインもメーカのサポート体制が素晴らしい。
店員さんも知識豊富で頼もしかった。
採寸はスコッチの方が本格的だった気がする。

鞄は昔風の革鞄。
少し重いがとても頑丈で持ち心地が良い。
革なので、時間と共に表情が変わってゆく様も見ごたえがある。
3WAY仕様で、手持ち、肩掛け、リックになる。
メインの鞄と財布をヘルツ(渋谷店)、小銭入れや名刺入れを土屋カバン(自由が丘店)で購入。
カバンは5万円くらい、財布は2万円くらい。小銭入れと名刺入れはそれぞれ5000円くらいだった。

靴も鞄も革なので何より手入れが大切である。
買ったお店で薦められるがままに手入れグッズを買い、店員さんとネットから教えてもらった方法で手入れしている。
鞄は一カ月に一度、靴は2週間に一度くらいの割合で、磨いたりオイルを薄く塗ったりする。

メガネは、高校生のころから欲しかった丸メガネのみ。
私は眼幅が広いため、チェーン店の丸メガネは幅が狭く合わなかった。
何より、チェーン店の丸メガネは、丸メガネと言っておいてレンズが楕円なのもの気に入らなかった。
かれこれ10年近く探して、ようやく丸メガネ研究会というブランドにたどり着いた。
東京では、西荻と中野の個人店で販売されている。
私は西荻の「オプテックレインボー」というお店で購入した。
フレームが25000円、レンズが12000円くらいだった。
妻のメガネもここで買ったり、時折ふらりと訪れたりしている。
いずれ2本目の丸メガネもここで買うつもり。


このように、ワイシャツ、コート、靴、鞄、メガネに対して、この3年で30万円分くらい投資をした。
向こう10年強のファッションの基本パタンを掘り起こしているつもり。現在、進捗は80パーセントくらいな印象。
初期にしっかりそろえて、後は修理をしたり、メンテナンスをしたり、買い足したり…という、ルーチンに入る予定で動いている。
目標では、30歳までに私の趣味に基づいて一通りそろえる。
そして30代はメンテナンスに励む。
財力の範囲で、納得できるものを大事に使いたい。

ちなみに、腕時計は高校入学時に祖父が買ってくれたものを使っている。
15000円くらいだったはず。
ブログにも書いた気がするが、センター試験の物理の最中に止まった時計である。
愛着があるので、完全に修理不能になるまで使い続けるつもり。


多分、ファッションの到達点の一つは、すべて自分で作るということなんだろうけど、私にはその気力も技術もイメージもない。
だからこそ、共感できる製品や作り手さんを見つけて長く共に歩んでいきたい。
そして、自分だけではなく、家族で納得できるスタイルを手にしていきたい。

値段は非常に重要な要素だと思っているので、敢えて書いてみた。

私は実に空虚なのかもしれないのだった

内向的だと思っていたが、どちらかと言えば外交的かもしれない

家にいることが好きだと思っていたが、どちらかと言えば外に出ることが好きかもしれない

虚学が好きだと思っていたが、どちらかと言えば実学が好きかもしれない

勉強が好きだと思っていたが、どちらかと言えば嫌いかもしれない

最新の機械は嫌いだと思っていたが、どちらかと言えば新しいもの好きかもしれない

権威主義は嫌いだと思っていたが、どちらかと言えば好きかもしれない

私が好きなことは本当に好きなことではなく、単なるキャラ演出かもしれない

周りから思われたい自分を演じているだけかもしれない



今更ながら振り返ってみた

我ながらなんとも青臭い

うすうす感じつつ見ないふりをしてきたが、私は実に空虚なのかもしれないのだった

空虚なる私は、私以前のなにかなのであった

ここいらで一度リセットしてみても良いなと思い始めたのだった

無理がたたると太りますから

おさかなの手拭い

携帯電話の料金プランを変更していないし、スーツを新調していない。靴は磨いた。
思い立ったら即行動など無理なので、ゆっくり温めておきたい。
無理をするいろいろと身体が疲れてくる。

調布で手拭いを買った。
リビングと寝室の間仕切りに使いたい。ひらひら、のれんのようにして。

仕事上では何でも、ただの人間関係を大切にしたい。
ところで、相手にレッテルを貼ることなく付き合うことは果たして可能なのだろうか。

人生の一日

週末の予定は、特にないことが多い。
近々行おうと考えていることは、携帯電話の料金プランを変更する、スーツを新調する、靴を磨く、これくらい。
仕事以外では、本当に大切な人としか、会わない。そういう人は少ないから、誰かと会う機会はめっぽう少ない。

いつか、家族で身延山の桜を見に行きたい。


阿部昭の短編小説『人生の一日』は印象的な小説である。
かつて、なんともなかった一日が、大人になったある日突然鮮明に思い出され、その後の人生を縛ってゆく…そんな一日。
この短編の中でとりわけ気にかかるのは、不可解な後半。
あれは「人生の最後の一日」と言えるものであろうか。

「とうとう一人になった…
 そう思って私はそこにしゃがみ込んだ、子供だったあのころのように」(全集第五巻pp.206-207 岩波書店)

阿部昭の文学的才能のすさまじさは、到底私には量り知ることはできない。
ただ、この短編小説の上述最後のフレーズは、この人の姿勢を代表する一文だと私は思う。

この作家を、一生かけて読もうと思っている。

いまの暮らし

暮らしの手帖をよく読むようになった。自分たちの生活空間を自覚するようになり、手元に置くならば、予算の範囲内で出来る限り気に入ったものをと考えるようになった。暮らすことは面白い。お金のこと、インテリアのこと、将来のこと…未来への希望と絶望が入り混じったまなざしは、イマココの暮らしを出立点としている。遠い過去の確かな暮らしが出立点でもある。

効率化、時短、残業…いったい何てしなびたことをしているのだろうと良く思う。これではいけない、と思いつつ、今の生活が楽なので、心のどこかでずっと続くと信じているから、抜けられない。
即効性のあるものなど嘘だし、効率的にできることなどたかが知れている。
やりがいがないわけではないが、空虚感を感じている。
今の私は、会社の看板をとったら何もできないし、何も稼げないし、誰も相手にしない。
そんなことで良いのか。安定に見えるこの不安定さときたら!

分からない、その状態にとどまることの、なんという難しさよ。